寄る価値アリ!「全国2番」の支笏湖の4つの魅力
ニセコから新千歳空港途中に通るお馴染みの支笏湖。いつも通り過ぎていませんか?寄ってみる価値あるその4つの魅力に迫ります。
ニセコから新千歳空港へアクセスするときに通ることが多い支笏湖。札幌からは車で約1時間。市内から最も近い自然湖が支笏湖です。ニセコからは約2時間。夏は新緑の木立の間を清々しくドライブしながら、湖の青さにうっとりする。秋は葉が黄色やオレンジに染まったモミジやカエデの紅葉の中のドライブ、冬は道路を横切る鹿に驚きながら凍結した道路をゆっくりと走る。ニセコ方面からだと案外通り過ぎてしまうこの支笏湖。本当は目的地としても魅力ある湖です。支笏湖ってどんな湖なんでしょう。
支笏湖は、千歳市にある淡水湖で、支笏洞爺国立公園に属しています。約4.4万年前に、形成されたカルデラ湖であり、湖の北側には恵庭岳、南側には風不死岳(←ふっぷしだけ、と読みます)樽前山の「支笏3山」が聳えています。この3山、どれも活火山で、風不死岳が、支笏カルデラの後のカルデラ火山であり、一番古く浸食が進んでいるそうです。過去1万年以内に噴火していたことが2011年に判明し、同6月に活火山に選定されました。
日本最北の不凍湖!
形成当時は、円形をしていましたが、カルデラの縁に恵庭岳、風不死岳は噴出したことにより、今のようなくびれた形になりました(まゆげのような?かりんとうのような?形)。北海道には凍らない湖が2つ存在します。支笏湖と洞爺湖です。支笏湖のほうが北に位置するため、日本最北の不凍湖として知られています。
なぜ、凍らないのでしょうか。
それには湖の深さと容積が関係しています。暖かい水が湖の深い部分に残っていて、水面を温めるため、水面の温度が下がりにくくなり、凍らないそうです。あまりに低温の日が続いた場合は、結氷することもありますが、近年では2001年と1978年の2度ほどだそうです。
湖の深さは日本2位!
日本最北の不凍湖で知られる支笏湖ですが、凍らないのはこの水深も大きくかかわっています。最大水深360m、平均水深265mにもなり、国内では2番目の深度となっています。面積で言うと、滋賀県の琵琶湖の9分の1程度であるにも関わらず、その最大水深はなんと3倍。貯水量は琵琶湖に次いで2番目に多いのだそうです。湖底はどうなっているのでしょうか。カルデラ湖なので、そこには火山灰があるそうです。生き物は、淡水魚(マスやコイなど)がいるようで、大きな(40センチを越える)コイもいるのだとか。遊覧船に乗ると、鮮明に湖底の様子も見えるので、自然の造形美、カルデラ湖の世界を楽しみたい方はぜひ。
透明度は日本一!?
また支笏湖は、透明度の高さで有名な摩周湖やバイカル湖に匹敵するほどの透明度を持っており、環境省の湖沼水質調査では何年も連続日本一に輝いています。透明度は約14メートルから20メートルと言われ純度が高いため、水深10メートル以上でもかなり鮮明に湖底が見えます。湖の底には、小さな白い花を咲かせる国の天然記念物、「チトセバイカモ」という藻が生えており、長くゆらゆらしている様からまるで水中の草原のような不思議な光景で、水中にもぐるとさらに幻想的だそうです。夏になると、不純物が少ない支笏湖の色はエメラルドグリーンになり、そのブルーたるや息をのむほどだそう。カヤックに乗っていても、あまりの透明度に、湖底の影だけが浮かび上がり、まるで空中をういているように見えるので、夏はカヤックツアーもとても人気です。
国内第2位のカルデラ湖!
そして支笏湖は、屈斜路湖に次いで2番目に大きなカルデラ湖でもあります。約4万年前という大昔にできた湖であり、自然豊かな場所として、ほぼそのままの姿で残されていることを思えばロマンを感じずにはいられません。湖を取り巻いている外輪山が支笏湖畔まで迫っていることから、今でもその神秘的な魅力を持つ美しい湖として四季折々楽しませてくれるのです。
支笏湖の周りには温泉もあり、露天風呂と支笏湖がつながっている秘湯は日本秘湯の会の会員施設にもなっています。ビジターセンターにて支笏湖周辺の自然の魅力を展示しているコーナーがあったり、湖畔には散策路もあり、四季を感じながらハイキングすることもできます。
ぜひ、一度、立ち寄って、太古からの手付かずの自然と景観を楽しんでみてください。
環境省 支笏湖ビジターセンター
〒066-0281
北海道千歳市支笏湖温泉番外地
TEL: 0123-25-2404
FAX: 0123-25-2472
支笏湖ビジターセンター運営協議会
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