チセヌプリバックカントリーを滑る～ソチ五輪銅メダリスト Jenny Jones～

通常の生活をしていると、プロのスポーツアスリートやオリンピックメダリストと出会うことはまずないでしょう。しかし、幸運にも我々は、先週末Jenny Jonesとニセコのパウダースノーの上で共演することができました。彼女にとってニセコは今回が初めてではなく、前回ニセコに来た際、我々からお願いする形で今回の共演が実現しました。

Jenny Jonesのスノーボード技術の高さは言うまでもありません。しかし、我々のような素人でもバックカントリーを滑れるのかと不安になる方もいるのではないでしょうか？北海道バックカントリークラブはビギナーレベルの方からプロのボーダーまで、キャットスキーを使って安全なバックカントリーへ連れて行ってくれます。ということは、初心者でも簡単にニセコの新鮮なパウダースノーを楽しむことができるということです！チセヌプリは北海道バックカントリークラブの新たなキャットスキーエリアです。

まずはJenny Jonesとの共演した動画を見てください！

早朝、北海道バックカントリークラブのガイド・クリスさんによる簡単な雪崩への安全措置講義を受けてから、バックカントリーへ向かいました。雪崩が起こる可能性がゼロではないので、何か起こってしまったときのためにこのような講義は必要です。

クリスさんはシーズン中、このガイド業を数え切れないほどの回数こなしていて、知識がとても豊富。しかし彼は経験豊富なガイドというだけでなく、雪のコンディションを見るスペシャリストでもあり、幾度となくリサーチやプロジェクトに参加しています。彼はいつでも私たちを雪崩の起きにくい箇所へ連れていってくれるでしょう。

キャットスキー運営基地に到着後、クリスさんはオーナーのクレイトンさんに会わせてくれました。彼は3台のスノーキャットを持っていて、2台は屋根がついていますが、もう1台は屋根がないものです。

北海道バックカントリークラブのミッションは初心者レベルの方でも滑れるようなバックカントリーを開拓し、広げていくことだとクレイトンさんは語りました。クレイトンさんは「バックカントリーの拡大は我々の大きな目標で、初心者からプロの方まで歓迎しています。」チセは新しい場所ですが、勾配もあまり急ではないので、初心者から上級者まで誰でも楽しむことができる、とも語りました。

クレイトンさんはスキーヤーやスノーボーダーを積極的に集めるため、スキーリゾートの垣根を超えて活動しています。北海道バックカントリークラブは夜にもキャットスキーツアーを催行しているうえ、ニセコエリアでのヘリコプターツアーも行っています。機会があればぜひぜひ！

チセについたとき、ちょうど雪が降り始めました。その場で簡単な注意事項とアドバイスを受け、いざ滑り始めます。その日の雪のコンディションは最高で、この場所はどこを滑っても新鮮で完璧なパウダースノーでした。

4回目の滑り、1回目の滑りのときから降り始めた雪はすでに10センチにも達していました。何度滑ってもすぐに新しいパウダースノーが通った跡を覆っていきます。

この日は5人で合計6回滑りました。滑っているのはもちろん私達だけで、同じルートを通るのもありだし、安全であると確認された他のルートも自由に通ることができます。この日滑れなかったルートもあるので、それらは違う日にとっておくことにしましょう。

イギリス出身の女性プロスノーボーダー。スロープスタイル。アメリカとヨーロッパで行われたX Gamesで2009年に1度、と2010年に2度金メダル、2013 FIS Snowboard World Cupで数々のメダルを獲得した。ソチ冬季五輪女子スロープスタイルで銅メダルを獲得しスノーボーダーとしてのキャリアに幕を下ろした。この銅メダルはスロープスタイル部門でイギリス人として初めてのメダル獲得となった。

ヒラフから車で30分の場所に位置している、チセヌプリでの北海道バックカントリークラブキャットスキー運営基地。