黄金色に染まる秋

夏のお祭りがひと段落する頃、気温も徐々に落ち込み、日が暮れるのを早く感じるころに入ります。少し前までは、午後7時ごろになっても外は明るく、子供たちが遊ぶ姿を見かけていましたが、このころになると、午後6時過ぎには日が傾き、やや寂しさを感じ始めます。

しんしんと雪が降り続く厳しくも賑やかな冬が来る前に、ニセコの山々は黄金色に色づきます。

平均的に、北海道の紅葉は、9月中旬ごろの層雲峡の色付きから始まり、全道へと広がっていきます。ニセコの紅葉は、9月下旬から10月にかけて、アカイタヤという木が鮮やかな黄色に変わり、ナナカマドやカエデの赤がぽつぽつと増え始めます。国内の他の地域の真っ赤に燃えるような紅葉とは少し違い、緑、黄色、赤、オレンジのモザイク模様が楽しめるニセコの紅葉。同時にこの頃は秋の収穫が盛んで、倶知安町では、おなじみのじゃがいもが豊富に店に並びます。

ニセコ方面から蘭越方面、共和町方面へと続く、通称「パノラマライン」は、まさに紅葉の時期には最適にドライブコースとなります。高台からは日本海が望め、晴れていれば遠くに積丹半島も望めます。パノラマラインは冬季は通行不可となりますので、夏秋のツーリングとして非常に人気です。

紅葉の色づき具合は気温差に左右されると聞きますが、今年はどんな紅葉を見せてくれるでしょうか。