美しすぎる貼り絵の世界

北海道のある風景が切り取られた、春から初夏の風景作品が並びます

JR北海道車内誌の表紙画、また若い世代なら六花亭の雪やこんこのパッケージデザインといえばピンと来る方も多いと思います。作家である藤倉英幸さんは、北海道の岩内町生まれ。数多くの作品を手掛けていらっしゃいます。

今年で有島武郎生誕140周年、そして有島記念館の開館40周年を記念して、北海道の風景を長年切り取ってこられた藤倉英幸さんのエキシビジョンが有島記念館の特別展示室にて開催されています。

藤倉さんの作品の中には、北海道のどこか懐かしい風景が綴じ込められていて、作品を見ているだけでその場所の匂いや温度、周囲の音まで聞こえてきそうな、豊かな情感が表現されています。まぶしいほどの黄色い菜の花や、突き抜ける青い空を実際に見たことがある人なら誰もが各々の追憶を旅できるような、それほどまでに忠実でありながらも、目を疑うような色彩の豊かさが、見事なバランスで表現されています。

Fujikura Illustration 6

驚くことに、展示されてる作品は貼り絵なんです。アクリル画のような色彩と、細かい描写を見ると、絵画のように見えますが、どれも色紙を切って貼って制作されています。

2018年2月からの1年間は、藤倉英幸作品受贈記念展として、北海道の四季を作品でたどる3回の展覧会が開かれます。7月までの『第1期展』では、作品も、春から初夏を描いた風景作品が紹介されます。『第2期展』(7月~10月)では、夏から秋にかけての作品を、そして2018年12月から翌年3月までは冬から春にかけての作品が紹介される、『冬の藤倉英幸展』が開催されます。作品を通して北海道の四季折々の風景が楽しめます。

ニセコ町有島記念館

ニセコ町有島57番地

0136-44-3245

開館時間:9:00~17:00(最終入場16:30)

休館日:4月までは月曜日休館(月曜日が休館の場合は翌日)5月からは無休

観覧料:一般500円、高校生100円

有島記念館1階にありますブックカフェもおススメです。