グランヒラフのスキー場が夏場、MTBコースに変身

スキー場が夏場はマウンテンバイクのフロートレイルへ

ニセコグラン・ヒラフといえば、冬は大変な賑わいを見せるスキー場として有名です。スイスなど海外のスキー場では、夏、ゲレンデをマウンテンバイクのフロートレイルコースを作ることで、夏と冬をうまく使い分け、観光の目玉として人気を博しています。これに見習い、国内のスキー場では珍しく、この夏、東急リゾートはマウンテンバイク専用フロートレイルを整備し、夏にも観光客の増加につながるよう、働きかける予定です。

ニセコは避暑地としても知られ、避暑地の代表格、軽井沢高原よりも気温がマイルドなため、近年多くの長期滞在者がやってくるようになりました。長期滞在者の多くは定年後世代の為、若い世代の集客を増やすために地域が奮闘しています。

その中でも近年非常に注目を浴びるアクティビティが自転車です。自転車と一言で言ってもロードレースから、レンタサイクルで一般道をのんびり走るもの、またマウンテンバイクのフロートレイルやダウンヒルなど形態はさまざまです。

Summer Grand Hirafu

夏のグラン・ひらふスキー場

先週末開催された第4回目となるニセコクラシックロードレースは、年々その参加人数は増え、海外からの参加者も93名にのぼりました。8月に開催されるHANAZONOヒルクライムは、16kmの激しい坂を一気に駆け上がるロードレースです。以前紹介しましたレンタサイクルの洞爺湖ツアーなども人気で、夏のアクティビティの一つとして、ニセコでサイクリングは大きな注目を浴びています。自転車競技の中でも、比較的気軽に楽しめるマウンテンバイク。倶知安町では昨年旭ヶ丘スキー場にてフロートレイルが造成されましたが、スキー場の運営に支障が出るということで冬に崩したという経緯があります。

東急リゾートサービスは、「全長3kmのダウンヒルコースも昨夏から営業してはいるものの、直滑降で降りるため、中上級者向け。今回のフロートレイルの整備で初心者やまだマウンテンバイクに不慣れな観光客も取り込みたい」という狙いでグランヒラフスキー場のアルペンコース内に全長1.4kmで造成されることになりました。

Mountain Bike 1200Px

スタート地点までは専用の車で移動し、利用料金は1回500円、バイクは持ち込みまたは近隣のレンタルショップを利用する形態をとります。

開業時期は7月下旬をめどに間もなく着工する予定です。

自転車熱が高まっているニセコ地域。夏の観光振興への期待も高まり、冬とはまた一味違う夏のニセコの自然を肌で感じてもらう機会が増えそうです。