北海道のお雑煮
さあ、2019年、新しい年を新しい気持ちでスタートしましょう。お正月にいただくお雑煮、各地で様々な表情を見せますが、北海道はどんなお雑煮?
お正月、今も昔も変わらずにおせち料理と共に膳の主役を務める『お雑煮』。その歴史は諸説ありますが室町時代の中頃が起源ともいわれています。その味付けや表情は地域特性が濃く反映されます。お餅の形や、出汁、味噌の有無など、その形態はさまざまです。一般的に、西日本は丸餅を、東日本や北日本は角餅を入れるそうです。お餅を焼くのか、煮るのかなども異なり、出身地が異なる人たちからその家庭の味を聞くのもおもしろいものです。
ご当地の特産品や、文化がよく表れる『お雑煮』ですが、北海道では、どんなお雑煮が食されているのかを調べてみました。
北海道は、開拓されて(北海道と名付けされて)約150年という歴史で、もともとはお雑煮文化がなかった地域です。色々な地域から入植してきた開拓団によって大きく発展したので、様々なお雑煮文化がミックスされたユニークな地域と言えます。北海道にはお雑煮の定義がない代わりに進化を遂げた新しいお雑煮文化があるのです。
一般的なのが、しょうゆベースの澄まし汁、焼いた角餅と、にんじん、ねぎ、そして北海道らしくいくらをトッピング。その他、石狩鍋風に特産である「鮭」「じゃがいも」「たまねぎ」などの食材を入れ、豪華で華やかに仕上げることもあるそう。中に入れる具材のおもしろいポイントとして、北海道には「つと」という「なると」に似た練り物があります。大きな違いは、その見た目、「なると」は中に「の」の模様が書かれていることに対して「つ」の模様が書かれている「つと」。「なると」が茹でかまぼこなのに対し、「つと」は蒸しかまぼこで食感が違うんだそう。
道民も、目にすれば「ああ!」と思えても、名前を言ってもぴんと来ない方が多いんだそうです。北海道のスーパーでぜひ、チェックしてみてください。
あなたの家庭では、どんなお雑煮を作りますか?食べ慣れたお雑煮が一番!かもしれませんが、違う地域出身のお友達や親せきと、色んなお雑煮を食べ比べてみるのもおもしろいのではないでしょうか。