かぼちゃのシーズン到来

ニセコ町道の駅ビュープラザの直売所でもかぼちゃが並び始めました。この４連休でも購入される方は多いのではないでしょうか。北海道のかぼちゃの生産量は全国一。羊蹄山麓でもかぼちゃの生産は行われています。一言にかぼちゃと言っても様々な品種があります。

西洋かぼちゃ、日本かぼちゃ、と種類がある中で、国内でよく流通しているのが、ほくほくした食感と甘味が特徴の西洋かぼちゃです。ねっとりとした食感の日本かぼちゃは昔はよく見かけましたが、今では西洋かぼちゃのほうが一般的となりました。

えびすかぼちゃは、甘味があり、ほくほくっとした粉質系の、やや粘着性のある食感が特徴で、西洋かぼちゃの中でも北海道で栽培されているかぼちゃの作付け面積第1位の、代表的な品種です。一般的に「かぼちゃ」と言えばこのえびすかぼちゃというほど、家庭料理で使われるメニューはどれも相性よく、焼く、蒸す、煮る、と万能です。

えびすと同様に、西洋かぼちゃを代表する品種で、濃い緑色の皮と、甘味、口当たりの良いほくほくの食感が特徴的です。こってりとした味わいがあるので、かぼちゃサラダや天ぷら、コロッケにしても美味しいです。みやこもえびすも、総称して「くりかぼちゃ」と言われるほど、栗のように甘くて濃厚なのが特徴です。

切った時に果肉が鮮やかなオレンジ色で、皮の黒緑とのコントラストが綺麗なかぼちゃです。強い粉質で食味もよく、美味しさのバランスの取れた品種です。特に寒暖差の強い地域では、甘味が強まるため、天ぷらや煮物はもちろん、かぼちゃスープにしても美味しいです。

秋冬の代表的な野菜、かぼちゃには美容や健康に欠かせない栄養がたくさん詰まっています。抗酸化作用があるビタミンE、ストレス緩和に役立つビタミンC、体の中でビタミンAとして働くベータカロテンなど疲労回復効果や免疫力を強化する効果が望める嬉しい栄養素が非常に多く含まれ、葉酸やカリウムなどのミネラル類も豊富です。また、便秘予防も期待できる食物繊維も多く含まれているので、ダイエットにも嬉しい緑黄色野菜です。

意外と不要物扱いされてしまう外側の皮には実の部分の２倍ものベータカロテンが含まれています。種やワタも栄養価が高く、種はきれいに水洗いし、フライパンや電子レンジで加熱、完全に乾くほど火が通れば皮ごと食べられます。ワタも、食感は気になりますが甘味が強い部分なので、形がなくなるほど煮付けたり、みじんぎりにしてスープなどに入れれば余すことなく丸ごとかぼちゃの栄養を摂ることができます。

皮にも種にもワタにも栄養が詰まっているかぼちゃは、なるべく効率よく栄養をとるために、皮ごと加熱が一番です。野菜や果物に含まれるビタミンCは加熱に弱いとされていますが、かぼちゃに含まれているビタミンCは熱に強く、壊れにくいのが特徴です。

天ぷら、ソテー、煮付け、マッシュしてかぼちゃサラダ、コロッケ、素揚げにしてスープカレーのトッピングにしても美味しいです。また、味噌汁や、ポタージュスープなどの汁物にも大活躍です。鉄分が豊富な肉や魚と一緒に食べるとかぼちゃのビタミンCが効率よく吸収されます。

皮付きの丸ごとかぼちゃなら、涼しく風通しの良い場所で1〜２ヶ月くらいは常温で長期保存ができる優れものです。また、カットしたかぼちゃは、種やワタを取り除いて切り口にしっかりと密着させるようにラップをし、空気に触れないようにすると冷蔵庫で5日ほど保存が可能です。また、一度に使いきれない場合は、冷凍保存が便利です。薄切りや一口サイズにカットし、軽く下茹でをし、水気を切って袋に入れて冷凍します。２週間ほど保存が可能です。

また、柔らかなくなるまで茹でてから潰して冷凍保存にすると、カボチャスープやグラタン、かぼちゃサラダ、プリンなどにすぐに使えるので便利です。どちらにしても、冷凍したかぼちゃを使う時は、凍ったまま調理に使うのがポイントです。解凍してしまうと、べちゃっとなり、食感や色の劣化につながります。

余談になりますが、ニセコ町の秋の風物詩、ハロウィン用のおばけかぼちゃが今年も町中を彩っています。ニセコ駅前温泉綺羅乃湯さんでは、10月18日まで、どなたでも参加できる「きいろカボチャ落書きコンテスト」を実施しています。お好みの黄色いかぼちゃを選んで、野外用のマジックやインクで自由に絵柄やメッセージを描いて持っていくと、お得な価格で温泉利用ができ、かぼちゃの裏に連絡先を記入してコンテストに応募すると、入賞者には素敵な商品がプレゼントされるイベントです。人との接触も気にならずに楽しく参加できるイベントですので、誘い合って楽しい作品を応募してください。

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