ニセコで会える野生動物たち
運が良ければ会えるかも!エコエリアに生息する野生動物について紹介します。
ニセコエリアを車で走っていると、突然道路を横切る小さな動物に出会うことがあります。すばしっこく移動して、あっという間に草むらに隠れてしまう、その正体は…、キタキツネや、エゾリスなどの野生動物たちです。
キタキツネ
北海道の動物といえば、このキタキツネを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。「犬かな?」と、一瞬見間違えてしまうのですが、しっぽの太さで「キタキツネ」だとわかります。北海道以外に生息しているホンドキツネと比べると、足首が黒いのが特徴です。人間に慣れているキタキツネは餌を欲しがって近づいてくることがありますが、野生動物に安易に餌を与えるのはやめましょう。また、体内に「エキノコックス」という寄生虫を持っていることがあるので、遭遇しても触らず、遠くからそっと観察してくださいね。
エゾリス
山や森の中で木の枝を駆け抜ける小さな黒っぽい動物を見かけたら、それはエゾリスかもしれません。シッポはフサフサで耳の毛はピンと立っています。毛色は季節によって保護色に変わり、夏は茶色っぽく、冬は灰褐色、お腹の部分は一年中白い色をしています。シマリスとは違い冬眠はせず、秋になると木の実を集めて地面に埋めます。真っ白に覆われた雪の中から、秋に埋めておいた木の実をピタリと掘り当てることができる不思議な力の持ち主です。
エゾモモンガ
クリンと大きくつぶらな瞳のモモンガ。体長は15〜18cm、体重は約100g、握りこぶしくらいの大きさです。夜行性で1日のほとんどを木の上で過ごすので、姿を見られるのは稀ですが、春は繁殖期で日中にも活動することが増えるので運が良ければ出会えるかもしれません。見た人を虜にする可愛さを持つエゾモモンガは、JR北海道のIC乗車券「Kitaca」のキャラクターにもなっています。
エゾオコジョ
山岳地帯に生息するイタチ科のオコジョ。本州のホンドオコジョと比べると、北海道に生息するエゾオコジョは体が少し大きいのが特徴です。季節ごとに毛が生え替わり、夏は茶色で冬は真っ白いフサフサの毛に覆われます。可愛い見た目とは裏腹に、気性は荒く肉食で、自分より大きなウサギを捕まえることもあるそうです。絶滅危惧種に指定されているので、遭遇しても捕まえないでくださいね。
他にも、エゾユキウサギやエゾタヌキ、エゾシカなどが生息しています。これからの春夏シーズンは、ニセコの山や森でハイキングやトレッキングなどを楽しみながら、大自然の中で暮らす可愛い野生動物に出会えるかもしれませんよ!
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山菜が芽を出し始めました。ニセコで採れる春の山菜についてはこちらから。